『売らない店舗』について考える
2021年度を迎えるにあたり、
商業施設の教育・研修の年間プランを考えるとき、
「未来の商業施設」「未来の小売業」について思いをめぐらすことが多い。
3/11(木)の日経新聞の朝刊に
『丸井、売らない店に変身』の記事を見つけた。
《概要》
・店頭の位置づけ ⇒ 「売上」を求めず、お客様情報を得る場
(例:新宿マルイアネックス「ワコム」、有楽町マルイ「ファブリックトウキョウ」、
新宿マルイ「b8ta」)
・情報収集のためには、「お客様の人数」が重要
テナント選定基準「売上高」⇒「新規客・リピート客」に変更
(売上を求めるあまりの強い接客では、お客様人数が減る危険性があるため)
・丸井の収益 お客様がカードで決済(店舗でもネットショップでも)
実際に、上記新聞に掲載されていた
「ワコム」も、他店(かつ数年前)の「ファブリックトウキョウ」、「B8ta」に足を運んだ
個人的な感想として・・・
正直なところシックリこない。
《 誤解の無いようにお伝えしたいのですが、
決して上記ショップを否定するものではありません。
ただ「売らない店舗」として存在して、
それがそうではない他の店舗と差別化されていたり、
商品体験をすることで、
店頭でも・オンラインでも「お買い上げ」に結び付くのか?
という疑問であったりします。》
長年、ミステリーショッパーをしているが、
今までだって、展示場のような「売らない店舗」は多い(苦笑)。
では「今までの売らない店舗」と「(これからの)売らない店舗」との
違いは何か?
日経新聞の記事の最後に
経営者の
『ネットという大海で認知度を高めるのは難しい』
というコメントが記載されていた。
「未来の商業施設・小売業」の探求は続く・・・。