「ザ・メンタルモデル」を読みました。
『ザ・メンタルモデル 痛みの分離から統合へ向かう人の進化のテクノロジー』
著者:由佐美加子さん、天外伺朗さん 出版社:内外出版社 発売日:2019.8.31
を読みました。
私自身がコーチングセッションを受けた際に、
コーチから読んでみたらと言われて手に取った本です。
とても良い本だと思うし、多くの人たちにも読んで欲しいなと思います。
最近、カウンセリングの学びもしていて、
「ロジャーズが語る自己実現の道」を読んでいるのですが、
そこに書かれているカウンセラーの在り方
● 自己一致(コーチ・カウンセラーが自分自身の状態に気づいていること)
● クライアントの受容
● クライアントへの共感的理解
にも繋がる話だなと思って読みました。
この一番上の「自己一致」ということを深めると、
コーチ・カウンセラー自身が自分自身の「メンタルモデル」を受け入れることも
意味するのではないかと思います。
なーんて、こうして書くことは簡単なのですが、決して容易なプロセスではありませんので、
悪しからず……。
何せ、じぶんが一番恐れていることを受け入れることなのですから。
かくいう、私もプロセスの途中です。
ただ、この考え方を知っていることで、
自分に何が起きているか自覚しやすくなり、
次に向かいやすくなるのではないかと思っています。
気になる方は是非読んでみてくださいね!
<あらすじ>
*かなり簡易にしています。私の理解不足もあるかもしれませんがお許しください。
私たちは幼少期に「この世の中にあるはずだったものが『ない』」という「痛み」を感じることで、
メンタルモデルを持つことになる。
その痛みは、下記の4つに分類され、これをメンタルモデルという。
● 価値なしモデル 「私には価値がない」
● 愛なしモデル 「私は愛されない」
● ひとりぼっちモデル 「私は所詮ひとりぼっちだ」
● 欠陥欠損モデル 「私には何かが決定的に欠けている」
そして、この「痛み」を感じなくて済むように、周囲の期待や欲求に合わせて生きていく。
ただし、人生が、無自覚のままこの「痛み」を「逃避」「克服」することに費やされるので、
違和感を感じながら生きることになる。
この本では、その「痛み」を無きものとせず、「あること」を受け入れ(統合)、
自分の願いから生きていくという生き方を提唱している。
また、4つのメンタルモデルの裏にある「この世界に対する願い」が、
それぞれのモデルの人たちのミッションに繋がっていることも示されている。
メンタルモデルができて、それを人生の中でどう統合していくかの流れはこちら↓
● ライフ・タペストリー
①「適合期」 メンタルモデルが出来る。
痛みに触れないために期待や要求に答え適合していく。
②「直面期」 外側で不本意なことや不快なことが起き、自分に向き合わざるを得なくなる。
(内的には「虚しさ」「上手くいかない」等の感覚を持つ)
③「自己統合期」 今まで見ないようにしてきた「自分」を受け入れる。
(「本当はどうしたいのか」を問い直す)
④「体現期」 自分が望む世界を生きる。
⑤「自己表現期」 自分が信じている世界を外側の世界で分かち合う。
現実は全て自分が体験として創り出しているという認知から生きている。
余談ですが、
私は「直面期」と「自己統合期」を行き来している感じです(汗)。