『すべての産業はD2C化していく』引用:RETAIL DX(リテール・デジタルトランスフォーメーション)
『RETAIL DX(リテール・デジタルトランスフォーメーション)』(三嶋憲一郎、FABRIC TOKYO)
を読んだ。
FABRIC TOKYOは日本を代表するD2C企業で、
著者の三嶋憲一郎さんは、そちらの取締役COO兼CFO、経営・財務戦略担当とのこと。
D2Cとは:
『消費者直接取引 (英: direct-to-consumer、DTC、D2C)とは、中間流通業者を通さずに、
自社のECサイトを通じて製品を顧客に直接販売すること。直接販売の一形態。』
(ウィキペディアより引用)
少し前からお取引先から「オンライン化」の話を頻度高く聞くようになった。
一方でリアル店舗を訪問すると、
「オンライン化」とはギャップのあるいつものショップが目に入る。
そして、毎回「本当にこの方たちをサポートする時に必要なことは何なのだろう?」
という問いが生じ、
この年度末しばし悶々とした日を過ごしていた。
私たちは「オンライン化」というと、
どうしてもその技術や方法に意識が向いてしまう。
しかし、この書籍を読んで、上記の問いに1つの解を得たような気がする。
『DX化のHOWにばかりに囚われてはいけない』
(『RETAIL DX(リテール・デジタルトランスフォーメーション)』P20参照)
DXはあくまで手法であり、
その前に、WHO(誰に)・WHAT(商品や価値)を提供するのかを
各ブランド・ショップごとに
再考し、実践していくことなのだと思う。
DXとは:
『デジタルトランスフォーメーション(英: Digital transformation; DT or DX)とは、
「ITの浸透が、人々の生活をあらゆる面でより良い方向に変化させる」という概念である。
(中略)
ビジネス用語としては定義・解釈が多義的ではあるものの、
おおむね「企業がテクノロジー(IT)を利用して事業の業績や対象範囲を根底から変化させる」という意味合いで用いられる。』
(引用:ウィキペディア)
そして、そのように商売を、事業を、見直した時に、
『すべての産業はD2C化していく』
(引用:RETAIL DX(リテール・デジタルトランスフォーメーション))
ことが必要になっていく。
D2C(ダイレクト to カスタマー)=「消費者直接取引」
お客様の声を直接聞くことの無い(出来ない)ビジネスは、
自ら考え努力することができないし、
いつも「お客様では無い何か」に従わなければならない。
そして、それは自身を何かに明け渡して
生きるようなものだ。
『すべての産業はD2C化していく』
そうでなければ生き残れない(少々大袈裟かもしれませんが・・・)と感じ、
心に響いた。
未来の小売業を考えるヒントになると思いますので、お勧めです!
余談 :
この本に書かれていることは、商業・小売業ということだけでなく、
私たちのようなスモールビジネスにおいてもまさにそうである。
原理・原則は理解できる。
一方で、ぶれることなく実践し続けることは、簡単ではない。
ビジョンの引力の大きさがとても大切だと感じた。